家庭・学校・ドクター・放デイと情報共有するには? サポートブックと受診報告

 発達凸凹が気になるお子さんも、そうでないお子さんもきっと二面性があると思います。

 自宅のらっくん、

浴槽に布団を持っていき寝る…らっくん

 布団が濡れるからやめて…!と言ってもニヤニヤしてやめない…。

 そして、

 学校のらっくんや放課後デイサービスのらっくん。

 らっくんは、型にはめられたり、「みんなと一緒に○○しましょう。」とという環境が苦手です。

 この時はかろうじて座っていましたが、初日からいろんなクラスに行ってしまい探すのが大変でした(笑)

 人や環境の好き嫌いがすごいです(泣)

 また、お忙しくされている先生方や放デイのスタッフさんになかなかじっくりとお話をしたり、医師の意見を伝えるのって、他のも児童さんがたくさんいるので遠慮してしまいます…。

  らっくんははは、お世話になる方には らっくんの取扱説明書となるサポートブックをお渡ししています

 また受診をしたら、受診内容をらっくんに関係する方々に共有して頂くようにしています。

 この記事では、特に合理的配慮が必要なお子さんを持つママさんにらっくんファミリーはこうやって連携してますよ!とうちの場合のやり方をご紹介させて頂きます。

毎回、連絡帳に書くのも…

電話をその都度するのも迷惑?

懇談の回数は少ないし…

でも、先生に伝えたーい!!

 と思っているママさんにお役に立てればと思います。

目次

サポートブックをつくってみました

サポートブックとは…

 すでに診断がでて、療育や放課後デイサービスなどを利用されている方は、ご存じのアレです(笑)

家族以外の方に関わって頂く際、関わってくれる人(支援者)に知っておいてほしい「子どもの様々な情報」をまとめた冊子です。サポートブックを支援者に渡すことで、新しい場所や初対面の人とでも、お子さんが安心して楽しく過ごすための大きな助けになるものです。

 冒頭でも、少し触れましたが、らっくんが小難しい電化製品であった場合の…取扱説明書ですね!

 ごめんらっくん…。

 うちの場合は、冊子にすると読む方も面倒かぁと思っているので、冊子にはしていません。

就学時前の移行支援会議に配布したサポートブック

 移行支援会議と少し、小難しい単語を使ってしまいました。

 合理的配慮などが必要な子供に対し、幼稚園や保育園から就学するにあたり、保護者・保育園関係者・小学校関係者・放課後デイサービスの関係者・支援相談員などが集まり、園から小学校へ支援の引継ぎをする為の会議のことです。年長の2月頃に行われるケースが多いです。

 もちろん、入学前に提出する書類も書きますが、個別で作成したものもお配りしました。

 就学前の詳しいお話はまた、違う記事で…

 実際に配ったものがこちらです。

 当時、我が家には2005年に購入したパソコンしかなく…(はずかしっ 

 折り紙やノリ、はさみでかなりアナログな方法でつくってしまいました。

 昭和女子が教育テレビで育った、「探検発見ぼくのまち」のちょうさんや「できるかな」ののっぽさんのDNAが受け継がれています。(三十代の方は知らないか…)

 今思うと、校長先生も見るのによく配ったもんだと思います…。

 支援や指導をスムーズにする為、どうしてもらっくんのマイナスな特性や苦手なことばかりを書いてしまいがちですが、

 らっくんと打ち解け、仲良くなってもらう為に、私はらっくんの得意なことや興味深々なことなどらっくんのよい所もできるだけ書きました

発達障害の詳細をあまり知らない先生方にもわかって頂けるように

特性

診断名

一般的なASDの特性

関心ごと 

夢中なこと

安心すること

大好きなこと

苦手なこと

不安なこと

こだわり

両親からのメッセージ

 

などを項目に入れました。

 先生がマーカーをしてくれたり、線を引いてくれて読み込んでいるときはうれしかったです!!

 ただ、その会議後、園長先生が、副園長先生と加配の先生にも配った私のサポートブックを集め私に返却されたときは悲しかったです…。

 個人情報の観点でそうされたのでしょう(笑)

放課後デイサービスを変えるときに配ったサポートブック

 らっくんは小学生になり、年中から通所していた週一回ペースの療育施設を卒業し、4月から新しく2か所の放課後デイサービスに週5回ペースの利用で通所し始めました。

 しかし、一か所の放課後デイサービスがどうしてもらっくんには合わず、秋には泣く泣く退所してしまいました…。

 そして、私の復職に合わせて12月から新しい放課後デイサービスに入所することになりました。

 その際に、急ぎでつくった簡易式のサポートブックです。

 投薬治療も始まったので、処方内容も追加しました。

7歳5か月現在 簡易式のサポートブックの内容

 今回は放課後デイサービスの専門の方にお渡しするので、らっくんのこだわりや好きなこと、今の状態を主に伝える内容にしました。

 りっちゃんが寝ている間に急いで作ったので簡易式になりましたが…

 これからお世話になる放課後デイサービスのスタッフの皆さんとらっくんに信頼関係が育まれますように…

受診内容を毎回配布して報告してます

 サポートブックの他に投薬治療がスタートしてからというもの、らっくんの受診ペースが月一になりました。

 お薬が合っているのかも含め、学校と放課後デイサービス方にもらっくんの様子を共有して頂くようお願いしています。

 投薬が始まってから本格的に日々のらっくんの様子やドクターのアドバイスなどを共有できるように文書を配っています。

 毎回、放デイの代表の方からメールで、学校の担任の先生に一か月のらっくんの様子を簡単にまとめた文書を頂いています。

 お忙しいのに

でございます。

 放デイの様子、学校の様子、自宅の様子をまとめて毎回受診の際にドクターに伝えています。

 それに対してどのように合理的配慮をしたらいいのか?薬が合っているかなど、ドクターが指示をしたり、アドバイスをして下さいます。

 そして、ドクターのご意見が入った文書を放デイや学校に配るという流れで、らっくんに関わる方に共有させて頂いています。

 受診内容はだらだらと文書形式になってしまいます💦

夏休み終わり頃、投薬開始前後のらっくん 受診報告

 長い文書になります。読むのが面倒な方は飛ばしてくださいね💦

 投薬などを検討されている方はご参考になるかと思います。

先生方皆様

8月23日通院用資料

いつもお世話になっております。直近の受診内容を共有させていただきます。

●夏休みが始まり、自宅では宿題のとりかかりにかなり時間を要する。

 月~水(放デイB通所日)と土日のAMに宿題をさせていた。放デイA利用日は通所中宿題をしていた。

●自宅では、本人曰く「なんでわかっていることを何回も書かないといけないんだ!」と発言しイライラする様子。(学習内容があっていない)

→「かあちゃんと一緒にしよう」と見守る。2~3ページするのに2~3時間はかかってしまっていた。

●妹に対してのマイナス発言と他害が増えた。

「りっちゃんは違うおうちの子になってほしい」と発言したり、ネットで、「妹死んだ」と検索。

気に入らないと、グーで頭をたたく、蹴る。背中をドンドンたたく。

→「どうした?りっちゃんが何かした?」と理由を聞くようにして頭ごなしに注意しないようにしているが、あまりにもドンドンがひどいときは怒ってしまう。

●空想の世界の話を多くするようになった。

 「自宅は〇〇だ(違う地名)」「トミカタウンでは〇〇(ありそうな人名)さんがいて、〇〇(火災や災害)が起こってる」

●行きしぶりのあった放デイBは、夏休み前半は課外活動の楽しみや先生方のご指導もあり、11時半~16時まで頑張って通所してくれた。

 ただ、コロナ対策の為活動内容が館内での工作活動になるとまた休みがちになる。

「放デイAは自分の好きな工作ができるけど、放デイBは決まったものをつくる工作だからいやだ。放デイBはルールが多いからいやだ。放デイBにいったら〇〇(マイナスな悪い行為)をしてやる。」と具体的に嫌な理由を発言するようになる。

●「夏休みは宿題が多いしいやだ、学校に行きたい」と発言するようになる。

 夏休みが始まる前後からチックが出現。自宅では宿題をしているときや、本人がマイナス発言をするときに横目にして硬い表情をよくしていた。

 加え、音声チックも始まる。犬が低い声で息を吐くような音声を一会話の中に何度も出現するようになる。

→「誰かの真似?それとも自然にでてくる?」とたずねると「自然に出る」と答える。

 そこからストレス発散反応と考え、チックには触れず周りにもチックについて触れないようにお願いする。

 現状の環境に対し、本人の負担が生じていると思うようになる。

●お盆前放デイAでもチック症状がひどくなり、楽しい会話でも横目をするようになると伺う。

 放デイA代表Tさんとお話し、妹が見えない、らっくんだけの時間をつくったり、宿題を減らすようアドバイスを頂く。

●お盆が明けてからは、お盆までに主要な宿題を終了させた。

 館内活動が中心になった放デイBへの通所も無理をさせないように選ばせていた。

→チック症状の頻度が少なくなってきた。

親目線で見るこの一か月での本人のストレスと思われること

・自分がしたくない宿題

・妹の存在

・やりたくない活動の放デイの通所

 放デイBを頑張ってほしかったが、チック症状などが始まり本人の負担が増えているように思えてきた。

 親の復職などの問題もあるが、今は本人のこだわりや精神的負担が少なくなるように本人に合う居場所を焦らずゆっくり探そうと思っている。

 本人の状態、希望などを鑑み利用曜日を減らす、もしくは退所するなど方向性を決めようとしている。

放デイA代表Tさんからの聞き取り

 最近の利用ではっきりしたこととして、自宅に帰る前に必ずこだわりが強く出て、切り替えが上手にできないことが続いている。

 先回りしてこだわらないように、きにならぬよう準備や声掛けを行っていたとしても、違うこだわりを見つけて切り替えをしないようにしている印象。

 「帰りたくない」を理由としたこだわりなので、帰らざるを得ない状況にしないといけなくなる。                                  

→成長と共に穏やかになることなので見守っていくとのこと              

 友達とのトラブルやこだわりに関しては、まだ自分の思いを絶対に通すという頑固な意思は緩いので今のところは大丈夫だが、成長と共に自我も強くなるので、動向を見守っていかないといけないとのこと。                             

放デイBさんの聞き取りに関してはタイミング的にコロナ対応で多忙の為伺わず。

 最近思うこと。他の発達凸凹さんよりこだわりや問題行動が強い気がする。ADHD面が目立つようになった。

 発達検査やIQ検査をそろそろ実施したい。

主治医先生より

放デイの方向性は本人の意向で進めることで先生と話す。

 できれば、妹はファミサポなどを利用し預けて数時間だけでも本人との親子時間をつくる。

 チック症状が出ている変化があることから、当初予定のコンサータからインチュニブ(夕方1錠)の処方となる。多動・落ち着きなさ・不注意の効能、また安定剤の効果も期待できる。副作用は低血圧になる為眠たくなるなど。開始4日は半錠からスタート指示。

 発達検査はスケジュール上冬(12~2月くらい)の予約手配。次回受診は9月26日。        

 ドクターからは、登校時の危険行動や問題行動、行きたくない放デイBの問題行動もあり、ずっと投薬をすすめられていました。

 ただ、「本人の意思」が不明瞭な中、親が勝手に決めたくない。

 こんな、小さな時から、学校という集団の型にはめ込むよう、薬を使うのはどうなのか…

 本人に選ばせたい、本人がつらくなってから…と思っていました。

 しかし、合わない放デイのストレス・夏休みで学校に行けず、宿題をするストレスなどから チック症状が出始めたことをきっかけ

 らっくんの体が悲鳴をあげていると判断し、投薬することを決意しました。

夏休み明け、投薬一か月目のらっくん 受診報告

 これまた、長いです…。

9月26日通院資料

関係者各位

 いつもお世話になっております。

 投薬治療を始めた直近1か月のらっくんの様子と主治医との受診内容です。関わりなどご指導にお役立ていただければと思い共有させていただきます。

放デイA(放課後デイサービス)の様子

・チック症状に多様な変化有→見守りの為特に対処方法などなし

・日常動作についてもあまり変化なしでいつも通りの本人

・最近、YouTubeのキャラクターの霊夢と魔理沙などにこだわりあり。

そのキャラクターと一緒に放デイAに参加している状況。帰りの会や本日の予定に盛り込んでいる状態。

→臨機応変に対応しているとのこと。

・自分のしたいことだけで終わらせず、「それをするなら、らっくんが〇〇してね」など、しないといけないことも入れ込んでいる。(責任業務など)

・友達にも優しく対応できたり、関わろうとする姿も有り。

・帰りしぶりも減少傾向。

基本は賢いので、気分がのらなくても道理を伝えると行動しているとのこと。

学校の様子

◆登校◆

・1年2組に行っても、7時50分には支援級に入ってくる。朝、1日の予定を予定表に書き込み確認している。

・8時10分の自学タイムスタートまでに朝の活動が終わるようになった。

・1年2組で1・2校時の学習(算数・国語)を学習したいと言わなくなった。

→支援の先生と勉強するのが楽しい。

◆学習◆

・国語・算数・道徳は支援員か担任と一対一で学習する。よく理解している。

 45分間離席はない。45分間の予定をホワイトボードに書き、見通しを持って学習に取りかかるようにしている。

 45分間に3~4課題。課題が全部終わったらごほうびでタブレット。

・体育の学習に参加できていなかったが、体育の学習前後の準備や片付けを手伝うようになった。

 9月中頃から準備運動(ダンス)には参加しないが、かけっこに参加できた。

・学習中に床に寝そべったり廊下に出たりすることはほぼなくなった。

◆給食◆

・給食当番が補助なしでできる。

・よく食べる。

◆休憩◆

・外で遊ぶことが少なくなった。

・タブレットでGoogleearthかスクラッチをしていることが多い。

・しばらくエレベーターごっこがブームで、その後「100円カット」と名付けたカットハウスごっこがブーム。

◆行動◆

・靴下は履かない。上靴もかかとを踏んでいることが多い。

・長袖を着ている。

長期の目標としては、一人で交流学級に行き学習ができるようになってほしい。

自宅の様子

・インチュニブを服用し始めは、自宅に帰ってからも眠そう、だるそうな印象で本人らしさの思い付き遊びや活発な様子が少なくなった感じ。

 現在はそのようなことはなく、薬になれた様子。

・最近は、音声チックがなくなった。

 横目でにらむ表情のチックはなくなったが、表情が変わるチックが気にならない程度に少し出る。

・イライラをよくする。

 自分の思いが通らない、また行動に対して注意や否定をされると怒鳴ったり、母親に対して小さなものを投げつけることがある。

 「家出してやる」と言って家を飛び出す。夜でも町内入口の二車線道路まで出ていて危険なので、イライラが強いときはガレージにテントを広げてクールダウンさせるようにしている。

・自宅を自宅と認めない。

 「僕の家は〇〇じゃない」とよく言う。最近では近所の小学生や放デイAの送迎車降車時に抵抗してよく言っている。

 周りの人にも訴えるようになった。

・ファンタージーの話もよくしている。

・特定の友達に対して呼び捨て、軽くたたく、ちょっかいを出すようになった。

 近所の小学生と接するとき、親の前ではコミュニケーションは円滑にできていないと感じる。

 譲れない。独り占めする。

 注意すると、苛立ちで家出するといって逃げる。

・親子登校中など、機嫌を損ねると校門付近で寝転ぶが他の児童さんに「見るな」と叫んだり、奇声をあげたりする。

・やらなければならないことなどは自分のしたいことをごほうび(トークン)にして頑張らせているが、ごほうびがないとできない。

・妹に対しては、妹が泣いていてもイライラしなくなったが、存在を否定することを言う。

 他害もある。「ぶっコ〇してやる」という言葉も出るようになった。

・困っていって懸念することとして、よくない動画を見る。

 YouTubeキッズで視聴制限をかけているが、検索から入って制限がかかっていない動画を見ることを覚えた。

 キャラクターのサツ〇〇事件、万引き、裁判などを見てしまう。

 コメントも入れようとしているので注意をするが「家出する」「毎日見る」と言って飛び出しイライラする。

・薬について副作用はなさそうだが、親からみると作用しているとは言い難い。

 本人に、「飲んだらっくんと飲んでないらっくんとどっちがいい?」聞くと「飲んだ方」と即答するがどういいか説明はしてくれない。

親から見た課題

対人関係、コミュニケーション面。自宅の居心地。苛立ちが多くアンガーコントロール。

ドクターより

・授業中離席などなくなったので薬の効果が出ている。               

・薬は飲んだ方がいい。期間は年単位。                         

・学校生活は落ち着いているようだが自宅ではイライラがあり変化は見られないことを話すと、妹の存在のストレスと学校で頑張っている為心理面の反動が出る。                                              

・「ぶっコ〇してやる」などの発言は、気を引くためのアピールやためし行動である。

 学校や放デイでは使っておらず、家のみで発言しているかも。

 「らっくんが死ぬのも誰かが死ぬのも悲しい」など気持ちを伝えていたと話すと、まったくの無反応で対応する。

 暴言などは徹底的に無視すること。

 友達などの対人場面において暴言を無反応ができないときは、本人でなく相手(まわり)の方をフォローをすること。                     

・サツ〇動画はセーブしたい。                    

・2年生も支援級がよいとのこと。                             

処方は引き続きインチュニブ1㎎×1錠 夜服用指示

次回受診は10月25日(火)予定

発達検査についてはまだ実施日は未定のまま(12月~翌年2月)

 らっくんは毎日、頑張っています… そして私も…

後期始まり、投薬二か月目のらっくん 受診報告

10月25日受診資料

関係者各位

いつもお世話になっております。

 直近1か月のらっくんの様子と主治医との受診内容です。関わりなどのご指導にお役立ていただければと思いますので共有させていただきます。

放デイA(放課後デイサービス)の様子

・一か月前とさほど変化なく、楽しんで利用している。

・チックは気にならないくらいに減っている。

・学習へのこだわりが出て、繰り返し「宿題はしない、しない」と強調している。

 放デイAの学習プリントをしている。

学校の様子

◆登校◆

・1年2組に行き、支援級の教室に来るのは8時過ぎることが多い。

 朝の準備はスムーズに取り組み、予定表の記入は8時15分ごろに終わる。

・自学タイムはタブレットを使用。Googleearthを見ていることが多い。

 スタートまでに朝の活動が終わるようになった。

・朝の会では、健康観察表を準備する係をしている。

 毎日自主的に取り組んでいる。

◆学習◆

・予定を見て、自分から交流学級に行くことが多い。

・交流学級での学習が成立することが多くなってきた。

 挙手をして発表することもある。

・全体への指示を聞き、指示通りに動くことが多くなった。

・支援員が離れて見ることのできる場面が増えている。

・学習の始めと終わりの挨拶ができるようになってきている。

・自立活動のカードゲームは勝敗にこだわることなく、楽しむことができている。

◆その他◆

・100円カットと名付けたカットハウスごっこが現在もブーム。

・空想の発言が多い。

 「〇〇に行った」「うちに泥棒がくる」「朝ご飯を作った」

・給食の食べ方が気になる。(手づかみ、犬食いなど)

・学校でイライラする様子は見られない。

◆10月3日(月)の出来事◆

 予定をしていた学習を終わらせ、すごろくをする。

 らっくんが負ける。

 「M先生(支援員)は泥棒にコ〇されてお墓に入る。お墓参りしてあげる。」と言う。

 負けて攻撃。

 休憩時間が終わっても算数セットで遊んでいる。

 M先生は迎えに来ない。

 らっくんに、M先生が迎えに来ないのはどうしてか聞く。

 「M先生をコ〇したんだよ。M先生はもう来ない。かなしい。一緒に勉強はできない。明日から来ない。」

 →「ちょっと待って片づける。」と言って算数セットを片づける。

 何か考えている様子で神妙な顔。

 片づけたら、「どうしたらいい?」と聞く。

 「ごめんなさいを言う。」と言っている。

 1年2組に行くと、廊下でM先生が待っている。

 「どうして遅くなったんですか?遅くなったら遅くなりましたと言って入ります。」

 その前に言わなくてはいけないことがあると、らっくんに促すと「ごめんなさい。」と言う。

 M先生と「なさいがついたとびっくりする。」

 M先生と離れたくないので本気で謝った。

自宅の様子

・2年生も担任の先生、親、本人の意思、ドクターの意見すべて一致し、支援級で申込。

・薬は自ら飲みたがるようになった。

・ドリルをノートに書く形式の宿題に苦戦。

 取り掛かりに数時間もかかり、やっても読めない字を書き、妹がした。布団がしたと嘘を言う。

→担任先生の配慮で自宅ではドリルのコピー、学校でノートに書きこむように対応中。

・妹を抱っこして持ち上げることも増えたが、相変わらず他害がおさまらない。

 フローリングやコンクリートでも突き飛ばす。

 室内で服を着ているのに頭に水やお湯をかける。

 アルコールスプレーを顔面に吹きかける。

→つい注意してしまうが、有効な声かけ対処あるか?

ドクターより

 注意するしかない。

 ただ注意するときは、低い声で短く「危ないからダメ。」

 理由は自分の宝物にしているものやおもちゃを触られる。

 邪魔されたくないと気持ちから他害してしまう。(その場で本人に確認済)。                                         

 注意することより、ベビーサークルをして妹にらっくんの世界を邪魔させないようにする。       

→帰宅後早速サークルを設置した。                                             

・相変わらず自宅を自宅と認めない。

 「僕の家はどこだと思う?」といきなり近所の子に何度も聞く。

 最近はしつこいので無視されている。

・空想・妄想遊びや発言が多い。

→青年期の統合失調症などにつながらないか懸念

ドクターより

 大丈夫。別のもの。

 現実が本人にとってしんどいから、空想に逃げている。

 空想することがストレス解消。                                                   

 空想に付き合ってもいいか?質問

→付き合ってもいいがそこそこにすること。程よい所で現実に戻す。

 ただそれがないとやっていけないので、一定程度付き合ってあげること。         

・サツ〇事件のYouTube対策(YouTubeキッズを設定するが、グーグルから検索して、一般のYouTubeから動画を出して視聴してしまう)

→本人のPCで見せず、ロックのかかる母親のスマホで母親が操作。

 動画も母親が動画でないもので、らっくんが好む内容を選んでいる。

 クロームキャストを利用しTVにて視聴させている。

 その方法で見せたくない動画視聴を防止。

 親も一緒に視聴し付き合っている。

ドクターより

 その対応でよい

・自転車遊びが危険。

 近所の子も危険なスピードや競争をしているので仕方ない部分もある。

 まだ運転が不器用だがすごいスピードを出す。

 手でブレーキをかける動作に意識が向かず。

 何かに気を取られると前を見ずスピードを落とさない。

 住宅の低い境界ブロックに激突しよく横転している。

 →あまりにも危険なので癇癪が起きても親が引率できないときは自転車に施錠をつけ対策している。

 本当に上手な人はゆっくりこいでもまっすぐ進むことだよと指導。

ドクターより

 癇癪を起してもその対応でよい

アンガーコントロールができないことが一番の課題で悩み。

 遊びの切り替え時、自分の要求が通らないときのイライラなど。

 登校時他児童に暴言

 地域の秋祭りで大パニックを起こした。

 射的がうまくいかずイライラが残っている中、駄菓子購入に長時間長い列に並ばないといけないシチュエーションに感情が爆発した。

 込み合う狭い階段で大暴れ。

 周りに「見るな。ぶっコ〇す。」など暴言。

 列も進まずけが人を出さない為にも、ホールドして対話をしていたが、私の対応がよくなかったと反省している。

 気持ちが落ち着かず、目の前の女性を殴る。

 近くにいた3歳児をたたく。

 順番がきても並べてあるお菓子を散らかす。

 20分から30分は暴言し暴れた。

 その間も落ち着くよう対話し続け母親がホールド。

 父親は状況が分かっていながら、自分が対応すると感情的になるからと離れて傍観。

 秋祭りについて事前に説明すべきで、いくら駄菓子の強い要求があっても安全な静かな場所に移動しクールダウンさせるべきだった。

 本人が一番つらかったと思う。

 大人数の中、他害や暴言で親として責任を感じる。

 また文化祭がある。本人は行きたいと言っている。

→有効な対応は?

ドクターより

 朝一番で人が少ないときにさっといってさっと帰る。

 大勢の中で並ぶのもしんどい。本人もつらい。

 大人数などの刺激を避ける。                                      

親の悩みと課題

 子供に教えるアンガーマネージメントを勉強中。

 あまりにも学校や放デイの様子と自宅の様子に違いがありすぎる。

 母親の対応方法に改善しないといけないか悩んでいる。                               

ドクターより

 普通のこと。

 学校や放デイはお母さんじゃないことをわかってセーブしている。

 親に甘えがでている。

 ギャップがあることはよくあり、そのような子は多い。

 母の前での問題行動やかんしゃくは母親の対応の問題でなく、特性の問題。

 学校などではすごく頑張っているから。家と外が逆でなくよかった。

 アンガーマネージメントさせるよりは、怒らせない環境整備をする。

 例えば大勢や大勢の中で並ぶなどは本人がつらい。           

 パニックや癇癪の対応は静かな別の部屋などに移動がよいか?質問。

 →ケースにもよる。それでもよい。

 刺激を避ける。刺激がない方がいい。 

                                        

ASD特性→邪魔されたくない 思い通りにしたい

ADHD特性待てない

両方混ざっている。らっくんの場合ASDの特性の方が強い

 

処  方:変更なくインチュニブ錠1mg夕食後                    次回受診:11月21日 16時15分                            発達検査:順番が来ず未定 連絡待ち

 秋祭りで大荒れのらっくんには、本当に涙が出ました…。

 ご近所の方と一緒に行きましたが、大切なお子さんを叩いてしまいました。

 必死でお詫びしました…。

 親として、ひとを傷つける行為が一番ショックでした…。

 目の前の我が子を保護者として、コントルールできない自分の力のなさを痛感しました。

 すべて聞こえていたらっくんちちは、自分が対応するとキレてしまうというので、助けてくれませんでした…。

 私が一番腹が立ったのは、涙くみながららっくんの感情を受け止め、自分の対応について反省して帰宅しているときに

らっくんちち

今日の○○さん見た?相変わらず巨乳だったな…

 と私にニヤニヤしながら言ったので

 空気が読めない男と一緒になってしまったとマジであきれました。

投薬3か月目のらっくん 受診報告

11月21日受診資料

関係者各位

 いつもお世話になっております。

 いつも頼人を温かくサポートして下さりありがとうございます。

 直近1か月のらっくんの様子と主治医との受診内容です。

 関わりなどのご指導にお役立ていただければと思いますので共有させていただきます。

放デイA(放課後デイサービス)の様子

・一か月前から特に変化はない。

・毎回ハイテンションでお話が尽きない状態。

 今は一方通行の話題が多く、返事を返してもすぐ次の話題になってしまう。

 ハイテンションが落ち着けば一つの話題で長く会話ができているので、落ち着いて行動していくことが目標になっていく。

・学習にも前向きに取り組めており、このまま続けていきたい。

・チック症状は落ち着いている。

今のところ改善していきたいところ

落ち着いて行動する

次の活動には前の活動の片付けをする

活動を完結させる 

・スタッフが口をそろえて悲しんでいるのが、自宅を自宅でないと言うところと、母親をお母さんと言わないところ。

 あの人・山本さんと呼んでいるらしい。

→否定も肯定もしていないが、客観的事実を伝えて改善を試みている。

ドクターより

定かではないが、遅延模倣をしている可能性があるかもしれない。

何かで記憶したら修正できないこと。

どこでもお母さんと言うことをわかっていないかも。

どう呼んでいいのかまだ入っていないかも。

学校の様子

◆登校◆

・10月31日から登校しぶりが見られる。

 前の週から学習発表会の練習が始まる。

・学校まで来て、校舎に入るのを嫌がっていても、支援員が話すとすんなり玄関に入ることができる。

 信頼関係ができている。

◆学習◆

・学校に入ることに抵抗するが、母親と別れ教室に入ってしまえば、学習も学習発表会の練習も嫌がることなく取り組むことができる。

・国語・算数・道徳は支援員か担任と1対1での学習を継続している。

 安定している。

・交流学級の学習に進んでいく。

・体育も参加できる場面が多くなった。

・学習発表会への参加を拒んでいたが、練習に参加できるようになった。

・自立活動のカードゲームは、補助なしで一人の力で楽しむことができている。

◆その他◆

・休憩時間は、外で遊ばず、ひとりでできることをしている。

・タブレットでGoogleearthを見て知っている場所や通学路を見ることが多い。

・「100円カット」というカットハウスごっこはまだブーム。

・家の間取りの絵をかいていることもある。

・「牛乳は1日1回しか飲まない。アレルギーがある。」と言って給食の牛乳を飲まない。

・お気に入りの服があり、ローテーションがある。

・支援員や担任に甘える様子が見られる。

 抱き着く、膝に乗るなど。

・空想の世界を話すことが多い。

夜中3時に起きて朝ご飯を作った。激辛カレーを作った。おいしかった。

どこでもドアで学校に来た。

3階建ての家で、お風呂や台所は3階にある。

◆発表会◆

・「休まないが、プログラムが終わってから行く」と発言していたが、温泉をトークン特典にした。

 本人の気持ちを汲み取れるよう、本番はどうしたいか先生に相談して決めさせた。

 待機は他児童さんと一緒に整列できたが、本番は支援員の横で見学し、ステージには上がらなかった。

 練習期間の情緒の不安定の過程を考えると、休むなど逃げることなく、本人なりに参加できたことによく頑張れた。

 その場にいたことを来年以降につなげたい。

・長期目標

1人で交流学級に行き学習ができるようになってほしい。

→自分一人で交流学級に行き学習が多くなっている。

 後から支援員が合流する。

ドクターより

イベントの前は、みんなすごく疲れる。

何をしていいかわからなくなる。

みんなに見られることもプレッシャーを感じる。

頑張った。

自宅の様子

・薬を飲み忘れてしまうことが増えてしまった。

・ごくたまに、別人のようなやさしい発言、思いやりのある発言(妹や両親)にすることが出てきた。

 すぐにいつもに戻るが…。

・相変わらず、空想の話が多い。

・前日に会場を事前に下見をして1000人以上いるお笑いライブを楽しめた。

 大音量で刺激が多い中、姿勢は乱れていたが周りを歩き回ることなく2時間楽しむことができた。

 大好きな芸人さんに話しかけてもらえて喜んでいた。

 前回心配していた文化祭もイライラせずに参加できた。

・学習発表会練習が10月下旬より始まり情緒がさらに不安定になった。

イライラ発言や不満発言が増えた

 ・りっちゃんはいらない。生まれて来なければよかった。

 ・なんでこんな形の屋根にしたんだ。3階建てがいい。

 ・自分だけの家がいい。学校近くのスーパーのところが家

・家出してやる。と言って荷物をまとめる。

・若いお母さんがいい。年のお母さんは早く死ぬからいや。

・お金持ちがいい。

・なんで〇〇(本名)にしたんだ。ダサい。

 市役所で「みどりえもん」に変えてもらう。

・なんで郵便屋さんは手紙を入れるんだ。

 ここは〇〇〇(架空の放デイ)なのに手紙をいれるな。(実際に配達員さんを見つけてはそれを言いに行く)

 ・発表会がいやだ。

  見学する。ステージで邪魔してやる。
 
 などなど 帰宅後リピートして何度繰り返しも言っている。


内容としては、自分の名前・妹・私の年齢・家のこと(形状・位置・経済)、発表会の不満   

・学校への登校渋りが出始めた。

 出発時間がきてもご飯も食べない。

 着替えは寝たまま完全介助。

 声掛けしても布団をかぶっている。

 遅刻が増え、車登校になる。

 気持ちを聞いて対応している。

「じゃあ、その気持ちを先生に相談しに行こう」と言ってなんとか連れ出す。

朝の会に間に合わず、降車できない。校内に入ることにも時間がかかる。

11時頃になることもある。学校は嫌いじゃないと言っている。

・学習発表会一週間前がピーク。

 月曜に少し無理に学校に行かせるとチックが出始めた。

 学校嫌いや先生方との信頼関係を崩さない為にも、2日ほど本人の意思を尊重し休ませた。

 休ませるとチックは落ち着いた。

ドクターより

よくあること。嵐が通るまで待つこと。

・学校から帰ったあと、自宅でイライラが増え、自分がしている遊びや工作がうまくいかないことにも、奇声をあげる。

 妹を押す。ベビーサークルに入れている妹に「見るな」と押して他害。

・新しい症状として、眠れないと訴えるようになった。

 はじめのうちは、寝る前に妄想ごっこを始め、寝れないことを楽しんでいた。

 そのようなことが続き、起床がつらくなる。

 発表会数日前、本人も悩み始め、「目をつぶっても目が開く。かあちゃん、助けて」と言う。

 ホットミルクを作ったり、眠れるお話を聞かせたりするが入眠が23時頃になってしまう。

 自ら、イヤーマフを装着して寝ていた。

 (耳鳴り?)薬の影響?ストレス?自律神経?

・本人には、「今度の病院で竹内先生に相談しようね」と話している。

ドクターより

 ストレスを感じると不眠になる。

 不安・イライラ・情緒不安定で、当然眠れなくなるもの。

 そのことで、現状の説明がつく。

 発表会のストレスが半端なくあった。

 落ち着いて来ると思う。気にしなくていい。

 眠れなかったら放っておいてもよい。なんでも遊びにしてあげればいい。

親の悩みと課題

 ベビーサークルで本人の空間を邪魔しないようにしているが、まだ妹への暴言、他害は落ち着かない。

苦手な発表会で、情緒が不安定になってしまった。

 不眠・イライラ・登校しぶりなどが一時的なものなのか、それとも常態化してしまうのか心配。

 あまりにも、自宅の不満やイライラがある。

 一時的でも自宅以外でどこか預けた方がいいのか…悩んでしまう。

クターより

 情緒不安定悪化・不眠や登校しぶりは一時的なものと考えてよい。

 妹に手を出すことは自閉傾向の子にはよくあること。

 自分のしていることを邪魔されるのが嫌なのでよくある。兄弟喧嘩もよくある。
 
おばあちゃんに預けることはできるか?

 →私(母親)が元気になってからおばあちゃん家に行こうとしない。

連れて行っても、車で待っていたり、自宅にいるという。

 一時的にどこかに預けるなどはしなくてもよい。

 不眠は、発表会のストレスですごく大きな影響を与える。

 一か月くらい大きな影響を与えることがある為、静観が最善。

 不眠に関しては、まずは漢方で様子をみる。

 漢方を試してダメならインチュニブ増量を検討する。(増量するにあたり、昼間の眠気はでいますか?と聞かれる。
 
 →学校からは聞かないし、自宅でもあまりないと答える)なんでも本人の好きなようにさせること。
処  方:インチュニブ錠1mg夕食後(変更なし)
  
     ツムラ甘麦大棗湯エキス顆粒(医療用)2.5g寝る前(追加処方)

次回受診:12月21日 16:15~発達検査:未定 連絡待ち

 長ったですね…。すみません。

 すでに発達凸凹キッズの子育て中のママさん、あるあるでしたか?

 個人差はあれど、発表会前の情緒不安定や登校しぶりは発達あるあるですよね(笑)

まとめ

 らっくんははは、その場になるということを忘れてしまう。伝えたいことがいっぱい。

 問題行動を少なくする為、的確な合理的配慮をして頂く為にも、サポートブックは有効です

 らっくんの調子も苦手な学校行事などで変わってしまいます…。

 今のお薬が合っているのかを学校・放デイ・自宅で認識をすり合わせる為にも、受診内容を文書にして、共有することを大切にしています。

 ご協力頂いている方々にはほんとに感謝です!

 情報共有のやり方はいろいろあるかと思います。今回の記事ではらっくんははがしている方法をご紹介させて頂きました。

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