初めての発達相談からADSの診断がつくまで

 お子さんの発達が気になる…育てにくい…など悩んでいませんか?らっくんははも散々悩みました。旦那さんに相談しても、じいちゃん、ばあちゃんに言っても

らっくんちち

そんなことないよ。考えすぎだしっ

 2歳3歳のときは周囲に否定し続けられました。

 今考えると問題行動が出やすいのは、私といるときが中心でした。

らっくんちち

甘いんじゃない?
なめられてるから、もっと厳しく怒ってやればいいしっ

 よくらっくんちちが言っていました。無理はありません。

 らっくんちちのエピソードを聞くと発達凸凹少年だったらしいです。そして、おじいさんが学校の校長先生の家庭で育ちました。おじいさんからもお父さんからもよく怒られ時には殴られていたそうです。

 ザっ昭和の子育て…

 それを聞くと若くして、らっくんを生んであげることはできなかったけど、今のこの時代にらっくんを育てることができてよかったとつくづく思います…。

 私が20年前、大学卒業と同じくらいにらっくんの子育てをしていたら、書籍もインターネットの情報も少ない時代。

 私も学校の先生も今より知識がなく、本人の努力不足と親の育てられ方に問題があるとされていたのではないか。

 私もらっくんも相当悩んで自分のせいにしていたことでしょう…。

 らっくんの育てにくさと記憶力は、私の想定と経験値以上。

<br>らっくんはは

らっくんの可能性を伸ばしてやりたい!!

 と思い、勇気を出して発達相談に行きました。

 この記事では、らっくんははのように悩んでいるママさんにこども発達支援センターでらっくんファミリーが行った相談や検査、病院で診断名がつくまでの流れをご紹介します。

 記事を読み終えると、今療育を利用したいと思っている方へ、どのようなステップがあるのか…。

 そして、発達障害の診断までの流れがイメージして頂けるかと思います。親としても葛藤や思いも交えながらご紹介します。

こども発達支援センターに相談したらこうでした。

目次

こども発達支援センターはこんな所

 らっくんの育てにくさに悩み、発達障害ではないのか?と確信したころ、保育園の先生に相談しても園ではそのようなことは感じないと言われました。

 毎日の送迎で保育園の玄関にあったパンフレットを手に取り、連絡をしてみることに…

 とは言え、保育園と連携しなければと思っていた私は、念のため担任の先生と副園長先生に

<br>らっくんはは

発達相談に行こうと思っています。

と伝えました。保育園サイドの返答は

今のところ、発達に問題はないかと思いますが…。
 保育園からではなく、お母さん主体で相談してください。

とのことでした。3歳児集団検診でも相談したけど、半年後に連絡すると言われ、半年以上経っても連絡が来ない。

 そこで私からこども発達支援センターに相談をしてみました。

 我が家は片田舎の県庁所在地に住んでいます。我が家のある市町村にあるこども発達支援センターには

  • 家庭や保育園などの園、学校などでの生活上の困難や発達に関する相談
  • 発達障がいに関する相談や支援、専門機関に関する相談
  • 就学に関する相談
  • その他お子様の成長や育ちに関する相談など

発達を総合的に支援する窓口とありました。

相談の流れ…らっくんの場合

 まずは、パンフレットにある問い合わせにTELをしました。

 簡単に発達について悩んでいること。育てにくさについて伝えました。

 こちらの話を遮ることなく否定することなく、丁寧にお話を聞いて下さいました

お母さん、毎日大変ですし、一度こちらにお越しいただいて面談をしましょう。

 わかってもらえるかも…。周りには笑ってらっくんの武勇伝を話していた私も、陰では一人で泣いていました。

 心から「ありがとうございます。」そんな気持ちで電話を切りました。

面談相談をしました

 もう数年前のことですが、初回は私一人で相談をしたと思います。畳のある10畳ほどあるお部屋に通され、対応されたのは明るい先生のような女性でした。

 少し不安でしたが、笑顔で私をむかえて下さいました。

らっくんの困りごとを伝える

 さっそくらっくんの育てにくさなどをお伝えしました。

 お伝えしたのはこのような内容でした。主に年少の頃のらっくんの様子です。

登園しぶりがひどい。癇癪で30分~1時間泣く。

・保育園にお兄ちゃんパンツでいけない。癇癪で泣きわめく。

・トイレトレーニングを2年してもできない。

あいさつしても目が合わない。

・保育園に行く前に、玄関の鍵を開けて勝手に抜け出し、自転車で出かけてしまう。

どこにでもパッと走りいなくなることが多い

クラスのお友達が話しかけても無視している

・お友達に「どうぞ」ができない。でも取られたら、取り返せない。

・参観日では、くるくる走り回っていた。次の行動を聞いていない為、次の行動や片付けが出来ていなかった。

(いつもは教室の隅で違うことを考えているとのこと)

運動会では、全員でする体操は全くしない。座ったり、草で遊ぶ。

かけっこは、本番の朝、ゴール直前で止まってやると発言。本番、有言実行でゴールテープ直前で仁王立ちで動かない。

先生が促してもわざと腰に手を当て止まったまま。次の順番の子たちが走れない。

・保育園のお迎えは誰か、何(車・自転車・徒歩)で行くなど、いつもの予定や自分の希望と異なると「お母さんは間違っている。お仕事に行って。やり直して~。」と言って私を押し続け癇癪を起して玄関から30分くらい帰れない

お店で走り回ったり、通路で寝転んだり、人にぶつかったり、カートを一人で強引に押すなどやりたい放題。手がつけれない。

・箸、ハサミなど手先が不器用。やりやすい方法を声掛けしても直せない。

一人で着替えると後ろ前逆が多い。本人は全く気が付かず過ごす。

・数字の書き順も間違っている。声掛けしても修正できない。

何事も、自分の順番、ルーティン、お気に入り、やり方がある。

否定されたり、変更となると受け入れられず、癇癪やパニックで泣いてしまう。

してもらいたいこと、自身がすることがパターン化している。

こだわりが強く、興味関心に偏りがある。その為、トイレトレーニング、着替え、橋の持ち方など苦手な事の習得、しつけに時間がかかり困難。

コミュニケーションなどお友達との関わりややりとりも気になる。

 このブログ記事を書くにあたり、当時相談に行く際、メモをしていた紙をほぼそのまま起こしました(笑)

 この内容は当時の困りごとの一部ですが…。

   懐かしい!(泣)

 担任の先生も、年少前半はらっくんの他にも同じような子やらっくんより手を焼いているお子さんもいたようで、特に問題視されていませんでした。

 確かに年少の頃は、他害もなく、大きな言葉の遅れもなく、クレーン現象など保育者から見てわかりやすい特性はなかったかもしれません。運動発育も問題ありませんでした

 保育園では、送迎以外では癇癪を起すことはなかったそうです。

 ただ、年少の終わり頃、私がアクションを起こした前後は…

お母さん、らっくんですが、25人の集団は厳しいかもしれません。
 少人数の集団がよさそうです。

 と言われました。

 だから、言ってたじゃん。と思いましたよ(笑)

 この時の私は、らっくんが就学の時困らないように一日でも早く療育を受けさせたい!!そう思っていました。

 一通り、この内容を共感しながら支援センターの相談員の方は親身にお話を聞いてくださいました。

 記憶が曖昧ですが、次の面談では、らっくんも一緒に連れていった気がします。

 初めて、私の話をスルーせず受け止めて下さる感覚に感謝でいっぱいでした。

 そして、

お母さん、毎日たいへんだねえ。今度、らっくんと一緒に来てもらって発達検査をしましょう。

新K式発達検査2001をしました

 日を改め、2019年12月3日いつもの相談員さんの他に心理相談員の若い女性を紹介され、その方が実施して下さることになりました。

 少し、らっくんははも緊張しました。

 検査種類は

新版K式発達検査2001

この検査は検査者と受検者の一対一の方式。検査には、玩具、道具などの日常的な材料や題材が使われます。その子の自然な行動が観察しやすい検査のようです。検査者は、受検者との関わりを通して、クリアか不通過かをチャックして、発達の水準や偏りを「姿勢運動」「認知適応」「言語社会」の領域から評価し、動作、言語反応、感情や情緒、社会・対人行動も記録して総合的に判断する検査です。

なにやら難しい説明ですが…。

 黒いマジシャンのようなアタッシュケースのようなカバンから、積木のようなものを出して指示を出したり、三角形の形のものやカードや道具を出してらっくんにいろいろ指示をされました。

 そして、検査者の心理相談員さんは、都度メモをとるというような風景でした。1時間弱の検査でした。

 私といつも面談をして下さる相談員さんは同室の後ろで検査を見守るという形でした。らっくんの当時の年齢では同席の形式が一般的なようです。

らっくんの検査結果発表

 12月3日に実施された発達検査ですが、12月25日クリスマスに結果が返ってきました。

 サンタクロースのプレゼントですね(笑)

 らっくんははにとってうれしくないプレゼントでした…。

 なぜかというと、結果に落胆したからです。

 お恥ずかしながら、発達障害のおこさんの結果はこんな感じです…とわかって頂きたいので、らっくんの検査結果をそのままお伝えしますね。

 少し長くなります。長い方は飛ばし読みしてください…。

 発達検査結果(2019年12月3日実施)

氏 名:らっくん(男) 三歳児クラス

検査時:4歳4か月

主 訴:してほしいことがパターン化している。人との関わりが心配。

1 検査中にみられた行動の特徴

 机上の積木が目に入ると、すぐに大好きな「信号機」を作りたがりました。話を聞くより先に自分のイメージが広がり、しばらく「歩行者用信号機」など次々作っていました。

 その後も、道具が出てくるとすぐに扱いたくなるようでした。検査者がタイミングを測って提示したり、予告したりしてからの方が取り組みやすかったです。

 説明を聞いて戸惑うと、離席したりお母さんの方に寄ったりしました。

2 所見

発 達 年 齢 

全 域  2歳11か月(67)

姿勢・運動 3歳1か月(71)

認知・適応 2歳8か月(61)

言語・社会 3歳1か月(71)

 発達のレベルはゆっくりとしています。

 また、課題達成の年齢級は、下限が2歳前半、上限が3歳後半と、1年半~1年9か月にわたる幅が見られました。

 発達のアンバランスさが見認められます。幼児期前半から後半に向けて飛躍的に課題を抱えています。

3 発達的な特徴

 視覚的イメージを持ちやすく、物事をパターン的に認識する傾向があります。物と物、状況とことばなどを一致(マッチング)させることに関心があるようです。

 道具が提示されると自分のイメージどおりに扱いたい思いが強まり、らっくんの興味あるテーマを再現します。

 また、思いつくと自らパターンを作り出し、独特のやり方を取ることもありそうです。

 提示されたカードと同じ図形を選んだり、カードを見ながら物や色の名前を言ったりする課題はいきいきと取り組む。

 積木にも興味を持ち、すぐに手を伸ばして横4つ、縦4つにさらに横3つを積んで自分の好きな「信号」の形を作る。

 絵カードを見て物の名前を答えていく課題は、絵を見ながらしりとりのように語尾を次のカードとつなげようとした。 

 「取り組む前に話を聞く」など、「間」を持つことが苦手です。

 道具が提示されるとすぐに自分の思うとおりの操作がしたくなり、相手が声をかけたり手を伸ばしたりすると「邪魔される」という不安や焦りを感じやすく、混乱してしまうようです。

 家庭では思いを通したいため、止められると余計にかんしゃくを起こしやすいと考えられます。

 三角形を使ってモデルと同じ形に組み替える課題では、検査者が問題を出す前に道具に手を伸ばす。

 待つように伝えるが板をつかんで「新幹線作る」と言って動かし始める。「バツ」「たす」「引く」などを描く。声をかけて次の紙を渡そうとするが、今持っている髪を強く引っ張って離さない。

 ことばを手がかりに相手とやりとりをする課題は苦手です。ことばだけでは相手が何をもとめているか、意図をつかめないために不安が高まり、離席をしたり、自分で見立て遊びを始めたりするようです。

 数字の復唱では、例示3に「サンマ」と答える。

 大きさの異なるカップを重ねていく加太では、説明を聞いたあと色ごとに分け、その形が数字に見えて「8」と言ってみるが、どうしたらよいかわからずお母さんのもとに持っていきカップを見せる。

 その後検査者のもとに戻ってきてカップを口をあけ、ごくごくと飲むふりをして見せる。

 以上のことから、イメージの再現や現状の繰り返しに関心が偏りやすく、大人にもそれを求めることで安心し、叶わないとかんしゃくを起こしていると見立てます。

 自分なりの決めごとを次々作りやすく、自分でそのとおりにすると落ち着くために身近な大人にも守らせようとしているようです。

 園などの刺激が多い環境ではうまく周囲にそれを主張できないようです

 いずれにしても、背景に、意図理解の弱さや共感関係のとりにくさがあり、それが周囲との双方向のかかわりを難しくしていると考えます

4 発達上求められる配慮

 大人との一対一の関係においては、玩具やカード、衝立を立てて待つなどの菅評設定によって、コミュニケーション関係をとりやすい姿があります。

 まずは大人との関係の中で双方向コミュニケーションを引き出しやすい環境を整え、遊びこみ、相手とのやりとりする楽しさを感じられるように応援していきましょう。

 大人が仲立ちをし、少人数で遊ぶ経験もよいでしょう。手だてとしては、

らっくんの好きなテーマを受け止め、大人が遊びに加わることで、やりとりする楽しさや遊びが広がる喜びを積み重ねていく

「どっちにしよう?」と主体的に選べる場面をつくっていく。

「何が出てくるのかな?」「これからどうなるのかな?」とわくわくしながら待つ経験をしていく

 などが考えられます。大人が意識的に「間」を作り出すことで、らっくんと気持ちの共有ができるようにしていきましょう

 長くなりましたが、年少さんのらっくんはこのような結果がでました。

 一番ショックだっことは、4歳過ぎているのに、らっくん2歳11か月の発達年齢なの?

  この結果をお話して頂きながら相談員さんに言われた一言で、目頭が熱くなった感覚を今でも覚えています。

お母さん、取り越し苦労じゃなかったじゃない。
 よく早い段階で気づいてあげられましたね… 
 療育してあげましょう

 もう、心の中では号泣ですよ。

 そうだ、私はショックを受けるために相談したんじゃない!!

 らっくんと私が困らないように、専門機関と一緒に子育てする。

 旦那もじいちゃんばあちゃん、保育園の先生にも信じてもらえなかった。

やっと理解者ができた。これでらっくんをどうにかしてあげれるかも…。

 よく心配のしすぎだ。神経質に考えすぎと言われていましたが、私は間違っていなかった…。

 すごくショックだったのに地図のない草むらをらっくんと迷っていた感覚から、今日から地図とコンパスを渡されたような前進できると思えた不思議な感覚でした。

 そして、自宅に帰り冷静さが戻ると

<br>らっくんはは

そりゃ、4歳と思って接してたから、らっくんも私も通じ合えなかったんだ…。
 らっくんは2歳児の感覚でゆっくり成長してるんだ。

 そこから発達障害について書籍や視覚支援カードや支援グッツを購入したり、勉強をしました💦

 これからは、らっくんにわかりやすいように伝えてあげよう…接してあげよう…。と思えました。

 これが、らっくんははの合理的配慮の第一歩でした。

病院選び

 次の面談では、確か旦那にも会社を休んでもらい一緒に行きました。

 らっくんちちも発達検査結果かららっくんの発達障害の可能性を信じざる負えない状況でした。

 以前らっくんちちの通知表を実家で見せてもらったことがありました。その内容に

 私はなんでこんな人と結婚したのだろう…。親にも見せる通知表にここまでひどいことを書くんだ…先生。というか、先生が変わっても毎年ひどいこと書かれてる…。

 どうしたらこんな通知表になるんだ?

 

<br>らっくんはは

 私はね、あなたのように学生時代理解されずに苦労をさせたくない。

 らっくんがこれから保育園や学校生活でこまるのはあなたが一番よくわかるよね。

 今、何も支援もしてあげなかったら、あなたのような苦労をさせることになるんだよ。

らっくんちち

…。

 前の女子のお尻を足でツンツンしてよく先生に怒られた。

 ガラスを4枚割ったあ。

 授業に集中できず、よく怒られたなあ、チョークも投げられた(笑)

 らっくんちちも腑に落ちたようで、ここで夫婦の足並みが揃い、らっくんの子育ての方向性が一致しました。

 らっくんちちの平成初期には、知的障害がない問題児のらっくんやらっくんちちのような子供は普通級で怒られるしかなかった時代です。

 つくづく、この令和時代に子育てできてよかった。

 話は戻りますが、

お母さん、お父さん、らっくんが困らないように療育を受けさせてあげる為には、医師の診断書が必要になります。

 なんか箇所かご紹介しますので、ここから選んでください。
 ただどこもいっぱいで予約は数か月待ちと思ってください。

 提示されたのは、

  • その市で一番大きな中核となる県立中央病院の療育園が付属した脳神経小児科医が診察を行う発達外来
  • 国立病院機構の脳波検査・MRI検査などもできる脳神経小児科医が診察を行う発達外来
  • この町で歴史ある精神病院で有名な病院の思春期・青年期外来

この三択でした。

 直感的に一番ないなあ…。と思ったのは歴史ある精神病院で有名な病院の思春期・青年期外来

 正直、昔ながらの精神病院でイメージ悪かったです。

 4歳児をその病院に…。 

 悩んでいる私に

お母さんの気持ちもよくわかる。
 確かに昔の〇〇病院の印象があるよね…。
 でもここの思春期外来の〇〇先生は女性の先生ですごく話を聞いてくれる

 今のお母さんは悩んでるから一番おすすめ。

<br>らっくんはは

まだこんな小さいうちから

精神科の病名をつけることで本人が後々傷ついたり、将来生命保険に入れなくなるんじゃないかと…。

 ここは、言いずらい本音を言いました。

決めるのは、もちろんお父さん、お母さん。

 必要がなくなれば、病院もいかなくていいし、療育を受ける際の手帳もらっくんが、もう大丈夫ってなれば返せばいいんだよ。

 その相談員さんの言葉で悩みました…。

でもでも、らっくんの為には療育と考えていたので、この町で歴史ある精神病院で有名な病院の思春期・青年期外来に決め予約を取ることにしました。

 将来悩ませたら、らっくんごめんね…と思いながら。

 確か、予約の連絡を入れたのが、1月だったと思います。

<br>らっくんはは

発達外来の予約を入れたいのですが…

ただいま新規の方もいっぱいで早くて5月になりますがよいですか?

<br>らっくんはは

発達検査もして日々の登園しぶりもこまっています。
 できれば4月から療育させたかったのですが…。

 電話だったので簡単にらっくんの状況を説明しました。

 でも困っているのはうちだけじゃないと思い承諾して予約を5月にしました。

 しかし、幾日かたってから、病院から連絡が来ました。

 お母さん、キャンセルがでました。困っていらしたので、ご連絡しました。
 2月の診察ができますがいかがでしょう?

<br>らっくんはは

もちろん、お願いします…泣 ありがとうございます!!

 うちの場合、そのような幸運もあり、年少さんの冬、4歳児に初めて医師に診て頂くこととなりました。

はじめての病院の診察と診断書

 2月の終わり、らっくんは精神病院で有名な病院の思春期・青年期外来で診察することとなりました。

 あの暴れ馬を一人では、周りに迷惑をかけてしまう。

 今回もらっくんちちに同行してもらいました。

医師の診察の前に聞き取りがありました。

 らっくん、らっくんちち、ははと3人で待合室で待っていました。待合室には思春期の親子、認知症っぽい方などたくさんの方が待っていました。

 これは時間がかかるなっ思っていると

 看護師さんか臨床心理士さんぼい方に呼ばれました。

 発達に偏りがある為、療育を受けさせたい。診断書の依頼の話をしました

 こちらのらっくんの様子だけ聞かれると思いきや、らっくんちちとははの病歴や自殺した人親族がいないかも聞かれました。

 少し驚きました。

 そして、こちらが用意してきたらっくんについての様子を伝えました。

 医師の診察ということで、私も下準備として、仕事中に詳しくらっくんについてまとめまていました(笑)

 先生がすべて聞くのではなく、ここで多くの聞き取りがありました。

4歳年少の様子を伝えました。

好きなこと苦手なこと
かけ算九九を覚えること(DVD)


日本地図で県名と名産を覚えること。
空想で「岡山に行ってももを買って、長崎に行ってカステラを…」とお風呂で遊ぶ

園では特定の女の子が好き、その子の話はするが、他の子の話や保育園の出来事を聞いても答えない

・ソーシャルスキルやコミュニケーションなどを身に着けるDVDは好んでよく視聴(ただ悪い例をまねする)

・Eテレの「クックルン」「ピタゴラスイッチ」「でざいんあ」

トミカ 街づくり

マークや信号、道路標識

一人でごっこ遊び 母とごっご遊びをすること(料理・おすしやさん・レジなど)

洗車機を見る(一時間以上)

・コインランドリーで洗濯物が回っているのもずっと見る

・時計は24時間とAMPMの概念をすでに習得 
時間が大人レベルで読める

物事の場面、セリフなどよく覚えている。
何度も繰り返す

大きな桁の数字が読める
億や兆それ以上の数字も知りたい。

・人の誕生日、カレンダーを覚えている
2019年のすべての曜日を記憶。2020年も記憶。
3月と11月は曜日の配列が一緒など、そのような数列の発見が得意
・トイレトレーニングは小はできるが大がトイレでまったくできない
大は自分でおむつを履き替えないとしない

・着替えは自分ですると後ろ前、裏表が逆でも気が付かない。
登校前の体操服の着替えは、自分では全くできす、母が完全介助。風呂上りは気が散り時間がかかる。

・ボールや風船キャッチ

・補助付き自転車の習得に時間がかかった。未だにブレーキがかけれない。
〇〇しながら●●するという同時に2つ以上の動作が不得意

・おりがみ、はさみが不器用

・新しいことに移行する。ステップアップする行動
初めて取り入れたやり方(箸・スプーンの持ち方)文字の書き方など独自のやり方を貫く。

・自宅で食事に集中すること。

自分の好きなことを優先する為、言われたことややらなければならないことがおろそか
注意すると泣いたり癇癪

・指示カードや視覚カードを取り入れるがうまくいかない

・お友達に「入れて」のタイミングがあわない 
グループ遊び、ルールのある遊びができない

・リードしてくれる女の子がいると一緒に遊べる。
同年代のお友達と一緒に遊ぶのはで苦手

・相手や友達が「今〇〇してるから待とう」という気持ちより、「今●●したい」という思いで動いてしまう
相手に伝わらず、「お友達がやなことをする」とイライラして言う。

・その反面。初めて会う人には平気で話しかけ無視されている。
温泉でしらない子の体重計をのぞいて勝手に体重を読み上げる。
自販機で「なんで僕と同じの買うの?」といったり。じぶんより小さい子を公園で見つけ邪魔をする。
対人関係の距離感がつかめていない
困っていること

ソーシャルスキルが身につかない。

例:自分の思いが通らない。高揚すると、脱衣所から走って脱走。裸のまま共有スペースや館内を走り回る。男湯と女湯を行き来する。店の方につかまえてもらう。

順番が守れない。無理に入ろうとする。注意や阻止すると、ひっくり返る。走って逃げる。自分の気持ちを抑えれず全力で反発。

今したい思いを優先。意にそぐわないと癇癪

例:夕飯の時間でも「いらない」といって食卓からお皿を動かす。「今日は雨だから自転車でなく、歩いて行こう。」といっても変更が受け入れられず、反対の言葉をいって予定が進まない。

・本人が「●●だよ」というといことに対して、こちらが「▲▲だよ」と事実を伝えても、「違う●●だよ!」と気持ちが爆発して癇癪を起す。

スケジュールや物事が進まないので、なるべくこちらがこらえて優しく接するようにしている。

・痛いから「やめて」といっても、母親が座っているところによじ登り肩車を強引にする。母親が食事をしていてもよじ登る。寝ていたらお腹を歩いたり、顔面をお尻でドスンと座る。

一番の悩みが登園しぶり

 毎朝園に行きたくない為、ごはん・着替え・歯磨きなど一切身支度をしない。時間が許す限り、やさしく声掛けをする。「〇〇を見終えたらたべようね」など言っても進まない。

 やむ負えず、時間がきて、こちらが無理やり着替え歯磨きをする。

 「保育園行きたくない」「お友達に会いたくない」「お友達がやなことをする」「教室に入れない」「外にでる」と発言。

 最近はそのセリフもパターン化している。「お母さん、無理やり連れていかないで…」と可愛くいうときもある。自転車で行ってみたり、車の時は「DVDをみようね」と楽しみを作って苦痛を和らげ、工夫しているが車から降りず、ダッシュボードの下に潜り込んだり、車内を逃げ回ったりと登園に時間がかかる。

困った行動は特に母親に対してよく見られる

 園で大泣きして引き裂かれたわりには、気持ちの切り替えができていることが多いとのこと。

相手の気持ちを考える。社会性を身につける。これからの集団行動や友人関係をスムーズにしてやりたい

 このようなことを伝えました。

医師との初めての診察

 広めの部屋にテーブルとPCがおいてあり、その横にはおもちゃのあるプレイルームがありました。

 部屋に入るなりらっくんはおもちゃにまっしぐら(笑)

 15分程待つと、優しそうな女医さんが入ってこられました。

 こんにちは~。初めましてらっくん。
 〇〇が好きなんだ。すごいねえ。

 何で遊んでるか教えて~。

 ととっても優しくらっくんに話しかけてくれました。

 数分話かけてくれて、両親の私たちのもとに来て、親との診察が始まりました。

 私たち夫婦に挨拶をされたあと、まず初めに言われた言葉が忘れられません。

らっくんはやはり人に興味がないようですね

 ふつうドアが開くとこちらを見るものなんです

 それがありませんでした。ずっとおもちゃで遊んでいました。

 さすが、精神科医。

 そういうところから診られていたんだと感心しました。

 先ほど診察前に聞き取りをされた内容を確認されながら

 改めて、私たちのお話に「うん。うん」と共感して頂きながら

お母さん、よく毎日がんばっておられます。

と優しく言ってくださいました。

私の中にあった昔の精神病院のイメージが溶けていった気がしました。

らっくんちち

先生、らっくんは自分の小さいときによく似てるんです。

 私たちと診察が進むんで行くうちに、療育と同時に

加配の先生もつけた方がいいですね。
療育施設に入れるように診断書も出しますね

とのことでした。

加配とは? 読んで字のごとく、職員を基準に加えて配置すること。障がい児のサポートをする保育士。保育園では「加配保育士」 幼稚園では「加配の先生」と呼ばれています。

 近年ではご存じの方も多いかと思います。

 始終共感としっかりされながら、時に笑いながら、親の苦労もしっかり受け止めて頂きながら、らっくんにもやさしくはなしかけながら40分くらいの診断が終わりました。

先生に言われた言葉で印象に残っているのが、私たちの夫婦の掛け合いを見て

たのしいご家族ですね。安心しました。らっくんはいいご両親のもとでよかったです

 と言ってくださいました。

夫婦で、「いい先生だったなあ」と話しました。

自閉スペクトラム症 診断書 らっくんの場合

実際作って頂いた診断書はこのように書いてありました。

診 断 書

住  所: 〇〇〇〇〇

氏  名:〇〇 らっくん

生年月日:平成27年7月〇〇日

病 名   自閉スペクトラム症

付記

人への関心が乏しく、視線の合いにくさがあり、共感性の乏しさや他者の感情理解の苦手が見られます。自閉特性の為に、集団適応に困難さがみられますので、今後コミュニケーションや社会性の育ちを保障する為、に集団の中で特性に応じた個別の支援が必要と思われます。加配保育士さんの配置についてご配慮をお願いいたします。

上記の通り診断いたします。

令和2年2月27日

〇〇病院

医師 〇〇 〇〇    印

TEL 〇〇〇〇

 以上がらっくんが自閉スペクトラム症 ASD  の診断がつくまでの経緯です。

 年少の冬4歳で診断がつきました。

 この診断書をもとに、年中さんから療育の開始と加配がつくことができます。

まとめ

 らっくんファミリーの場合、親主導でアクションを起こしました。

市町村のこども発達支援センターで相談

  面談数回後、必要に応じて発達検査を無料でして頂けます。また、園訪問で園での様子を見て頂いて報告もして頂けました。

病院を選ぶ

診察

  予約は数か月から半年はみておいたほうがいいです。

診断と診断書が必要

  らっくんのケースでは療育施設や加配をつける為には必要でした。

 このような動きと流れで、らっくんは年中の春(5歳児)から、週一ペースで療育施設に通所し、加配の先生をつけることになりました。

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